当院ではすでに10月233名、11月65名の方が接種を終えられています。接種は土曜日以外の平日午前中で原則予約制ですが、当日空きがあれば即日接種も可能です。
高齢者で接種を迷われている方は以下を参照ください。特に、マスコミ報道などによりレプリコンワクチンと混同されたご家族から接種を反対された、というケースが多発しております。当院で接種しているのは従来と同じファイザー製ワクチンのみです。接種は令和7年1月末までを予定しておりますので、令和6年秋に感染された方は3か月ほど開けての接種をお勧めいたします。65歳以上の大阪市民の方は3000円、65歳以上で市民税非課税の方は証明書類を提示いただければ無料となります。生活保護の方、すでにインフルンザワクチンを当院で無料で受けられた方は書類不要で無料となります。書類についてよくわからない方は当院受付、または区役所でご確認ください。
高齢者で接種を迷われている方
もう、何回も打ったからいいだろう
今年の夏から流行し始め、冬にかけて流行が予想されているのはKP.3と呼ばれる変異株です。これは昨年夏に流行していたEG.5株とは祖先が大きく異なるため、以前に感染したことがある、あるいはワクチンを打っていた、といってもあまり安心できません。その特徴としては免疫回避能力が高いことが指摘されていますが、症状、潜伏期間等は今までのオミクロン株と同様といわれています。令和6年度のワクチンはKP.3株(JN.1系統)に対応する形で作られており、効果が期待できます。特に高齢者はワクチン接種後約6か月で免疫力が低下してくるといわれており、前回接種より6か月以上間隔があいている高齢者は新たな接種が推奨されます。
かかってもたいしたことはないだろう
KP.3株になり重症化のリスクが増えた、という報告は幸い今のところありません。ただ、KP.3株の流行に伴い東京都では入院患者数の増加が報告されているほか、そもそもオミクロンになってからも味覚・嗅覚障害や脳機能の低下といった後遺症の問題もあり、やはり普通の風邪と一緒、というわけではありません。報告によって異なりますが、高齢者の方はワクチン接種により死亡率が4分の1から20分の1に減少するといわれておりワクチン接種が推奨されます(50歳未満の方はワクチン接種での死亡率の低下はありませんでした)。
繰り返し打つことで副作用が心配
繰り返し打つことで副作用のリスクが増える、という報告はありません(発熱の頻度が減るとの報告はあります)。ワクチンの長期的な副作用も研究されてきており、確かに百万人に数人、という頻度で重篤な副作用も報告されていますが、特に高齢者においてはコロナ感染による重篤化のリスクを考えると接種が推奨できると考えております。
もう、コロナに感染した
感染後は免疫がつきますが、感染だけでは免疫が長続きしません。さらにワクチンを打つことにより安定した免疫が得られます。ワクチンを打つ時期については厚生労働省の見解では感染後体調が良ければいつ接種してもよいことになっていますが、より強い免疫を得るためと感染後後遺症とワクチン副作用の鑑別のため当院では感染後3か月以上間をおいての接種をお勧めしています。